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紹介エッセイ「Moonにクンタッチ」
 
 

第八回「ワイパーはなぜ扇型に動く?」

 今回はなぜワイパーは扇型に動くかという話です。

 普通の自動車には、ワイパーが有り、モーターでワイパーを動かしガラスをきれいにします。
この時モーターは、回転運動をしているわけで、この回転運動を扇型に動くように変えているのが、ワイパーリンクといいます。この仕組みは、自転車のペダルの動きと膝の動きに似ています。
この場合、ペダルの動きをモータ−の動きで、膝から足首のすねに当たる部分をリンクに例えます。

 つまりペダルは、完全な回転運動をしていますが、膝は回転運動よりも上下に動く往復運動に近い動きをします。これでワイパーリンクの動きが解ったものとして次に進みます。

 次に扇子を頭の中に描いてください。普通扇子を広げる時、紙が貼ってあるほうを持って広げますが、反対のほうを横に動かそうとすると扇子は扇型に開くことが解ります。

  フロントガラスには、2本のワイパーがありその作動面積(作動角度)が違います。
勿論ワイパ−のモーターは、一個しかないので先ほどの膝の動く距離は同じですから、扇子の支点の中心から下の部分の長さを変え大きな作動角度が必要な方を、短くして大きくワイパーブレ−ド(ワイパーのゴム部分)を動かします。

 実際の寸法は、ワイパーモーターには5cmぐらいのロッドがついて回転運動をしています。この為直径は、10cmですからリンクは10cmの往復運動をします。もしもこの時、先ほどの扇の中心から下の部分が10cmなら作動角度は60度に為る事が解ります。(紙に書いてやってみてください。)ですから、作動角度が120度必要であれば扇の下の部分を5cmにすれば良い訳です。

 この動きは、エンジン(正しくはレシプロエンジン)の動きとほぼ同じで、前にお話した排気量の話でピストン(缶ビールを半分にしたような物)は扇の下の部分となり、クランクは自転車のペダルに相当し、膝はコネクティングロッド(コンロッド)に例えることが出来ます。

  つまり、エンジンは往復運動を回転運動に変えて車を動かすのに対し、ワイパーはモーターの回転運動を往復運動にしてから動かしているわけです。

  ここからは、いかにワイパーは進化していないかという話で、1910年代の車と変わらぬタイプのワイパーが付いており、殆ど進化していません。
私が知る限り、メルセデスベンツがワイパーブレードが1本で扇型でない動きをしたのがあるだけです。

  もしも、今以上に優れたのも発明すればノーベル賞と言われています。

  アイデアを募集します。楽しい(あっと驚くような)話をお待ちしています。
 
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