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紹介エッセイ「Moonにクンタッチ」
 
 

第五回「自動車メーター」

 今回は、自動車のメーターについての話です。

 自動車には、大体4ケのメーターが有ります。勿論、スピードメーターは車の瞬間スピードを表示します。 燃料計も燃料の残りを表します。 この二つには特に説明はありません。

 それでは先ずタコメーターの話から、タコメーターはエンジンの回転数を示し普通はアイドリングでは700rpm(rpmは毎分の回転数)前後、時速60Kmで2 000rpmぐらいと思います。
一般の方は、タコメーターを見て今、2000回転でエンジンが回っているなとか、 エンジンが暖まるまでアイドリングの回転数が高いな等と見ている方が多いと思います。しかし、タコメーターは見るものではなく使うものなのです。

 どの様に使うかというと、マニュアル車ならギアチェンジの際回転数を合わせたり、オートマチックでもシフトタイミングを調整したりします。具体的には、マニュアル車でシフトダウンして追越などのときを想定してみましょう。
今あなたの車が、5速で60km/hで走行中、エンジン回転数が2000rpmの 時クラッチを踏んで、3速にシフトダウンしたとするとスピードが変わらなければ、 エンジン回転数は4500rpmぐらいになると思います。
ですから先ほどの場合、クラッチを踏んでシフトダウンする時にアクセルを少し吹か して、エンジン回転を4500rpmにしてから、シフトダウンをするとシフト ショックも殆どなく、ミッションにも優しいのです。(専門的にいうとシンクロを傷 めない。)実はこうするとクラッチを踏まなくてもシフトは可能なのです。(あまり お奨めしませんが、、)

 勿論、オートマチックでもタコメーターは使うもので、オートマチック車のシフト は主にアクセルペダルの踏み込み量と車のスピードが、主な要素ですからタコメーターを見ながらアクセルの踏み方を調整して、シフトチェンジを車のコンピューターまかせでなく、ドライバーが任意にシフトするのです。

 具体的には、ある程度スピードが上がったところでわざと一度アクセルペダルから 足を放すと、通常よりも早めにシフトアップします。この方法も燃費向上には効果有りです。

 極端な話、レースをやっている車にはスピードメーターは必要が無く(スピード違反でつかまる恐れは無いので、、)殆どタコメーターを見ながら(使いながら)走っているのです。また、タコメーターを見ながら今4500rpmだから100馬力出ている。と思っている人が多いのですが、これはアクセルペダルを目一杯に踏んでい る状況(例えばサーキットのレースなど)であればほぼ正しのですが、そんなことは殆 ど無いと思われるので注意しましょう。実際には一定速度で走っている時には街中では20から30馬力程度と言われています。くどいようですがタコメーターは見るものではなく使うものなのです。

 最後に水温計の話です。

 一番見ていないメーターが、水温計と思われますが実は車の状態を見るのには、とても重要なメーターなのです。一般の人は、せいぜい水温が上がってきたからそろそろヒーターを回そうかぐらいに使っているのですが、正しくはエンジンのウオームアップの状況を見たり車の故障原因をしらべたり、エンジンが壊れないように保護の 為に使用します。
つまり、エンジンは非常に高い熱を出すため水を使って冷却して保護しているのですから(実はヒーターがあるのはこのおかげなのです。ですから電気自動車には別のヒーターが必要になります。)走行中水温計が、いつもより高いと感じたらメーターの中に赤いランプがついていないか確認が必要です。もしも、その時CHGなどのランプ(チャージランプ)がついていたら、ほぼベルトが切れていると思われます。そのまま走行すると、オーバーヒートを起こし重大なことになりかねません。以前はこんな状況の時は女性のストッキングで、、、といわれましたが、今の車では不可能です。素直にJAFなどを呼んだほうが良いでしょう。

 又、夏場に多いのですが渋滞の中でエアコンをつけっぱなしにすると、じわじわ水温計が上がることがあります。こんな時は、まずエアコンを切って様子を見て水温が 下がるようなら電動ファンのトラブルが考えられます。走行中に水温が下がっても同じことが考えられます。

 又、冬場に多いのですがヒータの効きが悪いと思ったら、停車時水温計を見て水温計が上がっているのに、走行中は下がる時はほぼサーモスタットが悪い場合が多いのです。サーモスタットはそれほど高くありません(工賃込みで10000円以内の場 合が多い。)だめな様なら早めの交換をお奨めします。

 まとめとして、車のメーターは単なるアクセサリーではなく全部必要だから付いているのです。正しく使ってトラブルの防止につなげましょう。
 
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