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第四回「ところであの車何cc?(排気量)」
<排気量>
よく車の話をしていて、ところであの車何cc?と聞かれたら大体の人は1800だよとか2000だよと答える人が多いと思いますが、意外と何が2000なのかはっきり解る人は少ないと思われます。
そこで、今手元に500CCの缶ビールを持ってきたのでこれを元に話を進めます。是非皆様も、ビールでも飲みながら、出来れば定規でも持って見てください。
先ず考え方として、エンジンの中には缶ビールを半分ぐらいに切ったピストンという、物がすごいスピードで往復運動をしております。
ですから、仮に缶ビールの内径と同じ径のもので底から上に押し上げると中に入ったビールは、リングプルが開いていれば500ミリリットルでてきます。具体的に缶ビールの実寸を図りながらやってみましょう。先ず、缶の円周は209mmですから半径は209/3.14/2=約33.28mm
底面の面積は33.28*33.28*3.14=約3478平方mm。缶ビール内には5mm位空気が入っているので高さは大体145mmとして計算すると3478*145/1000=約508CCとなります。
勿論、缶の円周は表面で測っていますから缶の厚み分おおくなりますが、このピストンが145mm往復運動している場合、1気筒あたりの排気量は508CCとなり乗用車に多い4から6気筒の場合、4気筒で大体2000CC、6気筒なら3000CCとなります。これでなんとなく排気量の意味が少し理解できたものと思われますが、実践的にはカタログを見てみると諸元表には、必ずボア、ストロークが入っていますので、ある程度エンジンの性格が解るのです。
例えばボア(先ほどの缶ビールの直径に当たる)86mm ストローク(同じく缶ビールの高さに相当)86mmの場合には、86*86*3.14*86/4/1000=499CCとなります。これにより、4気筒ならほぼ2000CC、6気筒なら3000CCとなります。
このように、ボアとストロークが同じ物をスクエア、ボアのほうがストロークよりも大きければショートストロークといい、スポーティなエンジンに多いです。又、ストロークのほうがボアより大きい場合は、ロングストロークといい馬力を求めないかわりに扱いやすさを重視したエンジンに多いのです。
<フェラーリ>
なんと言っても世界中のスポーツカーファンの憧れはフェラーリでしょう。
でも、いがいにフェラーリ社の歴史は短く、出来て約50年ぐらいなのです。しかも販売台数も少ない(ガレージに入れっぱなしも多い)ので実際に路上で見かけるのはごく稀です。ですから、実際には本を読む時ぐらいにしか使えません。フェラーリの車名には、エンジンの排気量と気筒数(だいたい1500CCなら4気筒、2000CCなら4から6気筒が多い)で表現するのが、少し前までは多かったのです。昔は1気筒あたりの排気量が多く今又この表示が戻りつつあります。
基本的にフェラーリは、12気筒(ちなみに日本車で12気筒は現行センチュリーのみ)エンジンが多く、現行車では456GTで勿論456*12=5472cc。古い方では125、166、250等です。つまり、12倍して1500、2000、3000になったらほぼこのパターンです。
次に多いのが、最後の1桁が8の場合と下2桁が12の場合です。この場合は、最初の数字が総排気量を表し8は8気筒を表し12は12気筒を表します。代表例では308、328、348、512が有ります。つまり308は3000ccの8気筒で328は3200ccの8気筒、512は5000ccの12気筒です。
次のパターンは、単純にエンジンの排気量を車名にしているパターンです。現行車では360、550です。つまり550は、5500ccですから先ほどの456と同じエンジンということがお分かりでしょうか。
ここからは、イレギュラーパターンの例です。これには355、F40、F50等があり355は3500ccのエンジンで1気筒あたりのバルブ数(5ケ)を表現します。(普通は多くても4バルブです)F50、F40はフェラーリ社の50周年、40周年記念モデルで殆どそのままレースに使えそうな(逆にいうと一般道路の走行は殆ど考えていない)車(マシーン?)です。特にF40はバブル最盛期には2億円以上で売買されたことで有名になりました。
最後にカタカナ、名前のテスタロッサは赤い頭と言う意味でエンジンのヘッドカバーが赤かったのでこう言われ。エンジンは12気筒の5000ccで次のモデルである512TRのTRはテスタロッサの略です。ここまで書いてきてフェラーリの車名は殆ど全てにエンジンが絡んでおり、いかにフェラーリがエンジンに力を入れているかお分かりでしょう。
ところで私は、フォードディーラーの営業マンで、当社にはなぜかフェラーリ328、F40、ランボルギーニ・ディアブロ、ポルシェ911カレラ、T型フォードなどのクラシックカーを常時展示しております。場所は、札幌市西区琴似3条7丁目、旧国道5号線の西郵便局斜め向かいにあります。是非一度遊びにきてください。最近出来た鬼が島の真向かいです。
<静電気>
今回は、少しはお役に立つ話かもしれません?
車を降りる時静電気で嫌な思いをした事は有りませんか?。特に冬に多いと思いますが、車を降りようとした時静電気で痛い思いをした事のある方は多いと思います。大体は、ビクビクしながら肘などでドアを閉めたり、鍵を使って放電させている方が多いように思います。特に、ショールームに展示してある新車にはビニールの付いた物が多く、お客様が感電を恐れながら乗り降りしているのを見かけます。そこで、これらの対処方法をやってみて下さい。車を降りる時、金属部分に触れながら車外に出てみる。金属部分なら塗装してあってもOKです。これだけでほぼ静電気は防げます。理由は、静電気は人の側に帯電するため金属部分に触れながら足を地面につけることで静電気はアースされ、放電されるのです。つまり、ドアのプラスチック部分に触れながら降りる為、静電気はそのまま人の側に残り次に金属部分(ドア等)に触れた時電気が流れ痛い思いをします。因みに車のオプションカタログに出ている静電アースプレートとは、ドアの内張りの取っ手部分に金属板を貼り付け、そこを触りながら降りるのを利用しているのです。私が知っている限り空中放電とか、色々ある静電気防止用品は殆ど効果がありません。でもこの方法ならお金も掛からず、静電気から身を守ることが出来ます。
要点としては、ドアや屋根等の金属部分に触れながら地面に足を付ける事です。 |
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