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紹介エッセイ「Moonにクンタッチ」
 
 

第十四回「4輪駆動」

先日の4輪駆動の話を知人にしたところ、所でFFが前輪駆動なのは何となくわかるけれどもどのようなものかを聞かれました。あのときのFF、FR等の意味はエンジンの配置場所と駆動するタイヤの位置を示した物で、FFはフロントエンジン フロントドライブの略で、FRはフロントエンジン リアドライブの略となります。

勿論エンジンの搭載位置は殆どの車はフロントですが、ごく稀に運転席のすぐ後ろ(ミッドシップといいます。)やリアタイヤのさらに後ろにエンジンがあるもの(リアエンジン)が有りそれぞれMR(ミッドエンジンリアドライブ)、RR(リアエンジンリアドライブ)等といいます。

ここまでの話は全て2輪駆動の話で4輪駆動はあまりエンジンの搭載位置による分類はしません。

勿論4輪駆動にもエンジンの搭載位置は3箇所あります。極端な話前と後ろの2箇所にエンジンを積んだ物もあります。

それではここからはそれぞれの特徴と代表的な車を挙げてみましょう。

先ずはFFから
FFの特徴は何と行ってもエンジン、ミッション、デフ等を1箇所でまとめるので、小型軽量に優れています。ですから大体1500ccくらいまでの小型車は殆どがこのタイプで、最近では大きめのセダンにも多く搭載されますが、何と言ってもFRに比べてプロペラシャフト(直径10センチぐらいの2メートルぐらいの棒)がいらなくなるので、小さな車で室内を広く使いたい時に便利です。

代表的な車を挙げるとカローラサニーなどの小型車は勿論軽自動車からかなり大きめのセダンにも多い。

次にFRの特徴は操縦性に優れ構造がシンプルな為、峠の運転(ドライブとはちょっと違う)が好きな人や壊れた時のメンテナンスに優れている為タクシーなどはFRが主流です。

代表的な車はマツダロードスターや日産スカイライン等のスポーティカーやクラウンセドリックを含めタクシーに多く使われいるクルー等が挙げられます。
いわゆる高級車と呼ばれる車は殆どがFRです。

次にミッドシップの特徴は、車の部品の中でかなりの重量を占めるエンジンを車体の中心に置くので、車体のバランスに優れますが通常のリアシートの位置にエンジンがある為殆どが2人乗りになります。

殆どがスポーツカー(先ほどのスポーティカーよりもよりレーシングカーに近い)で国産ではトヨタのMRSやホンダのNSXなどごく僅かです。

因みにF1などのレーシングカー(タイヤが剥き出しのフォーミュラーカーはほぼ全部)もミッドシップです。

最後にRRの特徴は、ミッドシップよりも居住性に優れますがその操縦性はかなり特徴的で一部のマニアには受け入れられるのですが、今国産の乗用車でRRは殆どなく世界でもポルシェの911系や今度でたクライスラーのスマートぐらいしか思い出しません。
昔のワーゲン(正しくはビートル)がRRでした。

4輪駆動も大きく分けるとパートタイムとフルタイムに分類され、現在では乗用車は殆どがフルタイム方式でこのフルタイムも常に4輪に駆動力を与えるタイプ(スカイラインの4輪駆動のようなスポーツ4輪駆動)と最近の主流はトルクオンデマンドといって通常はFFで走っていて、雪道などでスリップすると(正しくは前輪と後輪で回転差が出た時)に4輪駆動になる物(いわゆる生活4輪駆動)が多くその作動方法も色々あります。
以前は乗用車にもパートタイム4輪駆動はあったのですが、パートタイムの弱点はタイトコーナーブレーキング現象といってステアリングをいっぱい切って車を動かすと、内輪差で後ろのタイヤはフロントタイヤよりも回転数(移動距離)が少ない為、抵抗が大きくなって車が動かなくなってしまいます。
このため前後のタイヤの回転数を調整するためセンターデフが有ったりビスカスカップリングがあったりします。
以前4輪駆動は雪道や悪路に強いといっていましたが、実は先ほどのタイトコーナーブレーキング現象は舗装路面で出やすいので、雪道、悪路に強いといっていたのです。

今の4輪駆動は殆どフルタイムなので問題ありませんがここに来て新たな問題が発生しています。
それは前輪と後輪に外径の違うタイヤをつけても、機械が作動してスムーズに走れるのですが常に(直進走行中も)差動を続ける為、機械に過大な負荷が掛かり最悪の場合車両火災が起きています。4輪駆動に乗られる方はタイヤにも十分気を使ってください。
例えば同じサイズのタイヤでもメーカーが違うだけで外径は違います。
必ず同じメーカーの指定されたタイヤサイズで走行する事をお薦めします。
今のところFFで十分と思っている丸尾です。
 
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