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紹介エッセイ「Moonにクンタッチ」
 
 

第十回「スタッドレスタイヤは何処のが良い?」

 そろそろ山では雪の便りが聞かれるようになってきましたが、スタッドレスタイヤの販売も本格的になってきております。
そこで今回は、一体何処の「スタッドレスタイヤ」が1番効くかと言う問題に私としての結論を出しましょう。

 そもそもスタッドレスタイヤは、スパイクタイヤの粉塵被害を無くすため広まった物で、その効果は春先の空気を以前と較べるとハッキリ分かります。

 つまり以前のスパイクタイヤのピンの硬さはコンクリート以上どころか、そこらへんで使っている普通の鉄よりもずっと硬く路面を削っていたのです。

 そこであるメーカーが、タイヤにクルミを埋め込むと言う発想をしましたがそれほど素晴らしいと言うほどではありません。

 今のタイヤメーカーの発想は、アイスバーンでは氷は滑らないでタイヤと路面の間の水がすべるので、この水を吸い取ってしまうと言う方法を研究しています。

 簡単な実験で冷凍庫の中で氷を滑らそうとしてもスムーズに滑りませんが、室温の中では溶けた氷の水の皮膜でスムーズに動く事が分かります。つまりマイナス20度ぐらいになるとかえってアイスバーンは滑らないものなのです。

 よく雪の降り始めは減ったスタッドレスで良い、みたいな話を聞きますが実は全く逆で、路面温度が氷点下になるかならないかぐらいのときが1番滑りやすいのです。

 また雪の降り始めは雪道運転にも慣れていない為十分な注意が必要です。
良く言われるゴムの硬さは、確かに柔らかいほど聞くのは勿論ですが、これも市販タイヤでは限度があります。何処かのメーカーの効きも持ちも良いと言うのはナカナカ難しいと思われます。

 それではそろそろ私の結論です。
私の考えでは、何処のタイヤも性能は殆ど変わらない。だからあれほど宣伝をする物と思われます。
もしも本当に性能が良いなら宣伝しなくても売れますよね。
いずれにしても北海道で暮らす以上雪の問題は避けてとおれません。

 最後の結論はタイヤの性能に頼ることなく注意して運転しましょう。
 
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