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PASSAT(パサート)


ナメタンゴ


生まれたばかりの命


ヒダベリイソギンチャク


蟹の爪借り


羅臼の夜明け


関さんを囲んで


摩周湖


芝桜

連載エッセイ

第72回
「PASSAT(パサート)」

ウミグモ
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キタモエビモドキ
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波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


ドイツ語を日本語にしますと「貿易風」耳に心地よい響きで結構好きな言葉です。私が1992年の春から乗っているVW車なのですが、皆さんご存知でしょうか?なじみの薄い車です。

エッセイ71回のリベンジをするべく4月12日羅臼にむ向かう途中でした。札幌→旭川間の高速道路を降り、旭川市内を走行中にいきなり水温計の赤い警告灯が点滅、どっきりするまもなく、ボンネット当りから水蒸気を吹き上げています。心臓に悪い幸先の悪い事態です。草々にJAFにコールしレッカーを要請、30分待ちしてくださいとのことで、待機。

修理に持ちこむ「YANASE」旭川が直ぐ傍にある事をしり、JAFに電話し断り、そこまで自走していく事にしました。診断と修理に約3時間弱脚止めを食ったのですが、応急処置をして頂き、往復1,000キロを無事往ってきました。

原因は他愛の無い故障で「サーモスタット」が開かなくなり、冷却をしなくなったのです。高速走行中に水温温度計が2回ほど異常を指し示したのですが、気まぐれな、動作とタカをくくっていました。パーツのストックが無いので中身を抜く応急処置で、担当者はヒーターは効かないけど、ちゃんと走れますよ。とのこと。本当かな?と疑心暗鬼。信じるものは救われる。峠での故障で無かった事に感謝して。

この子(銀ちゃん)は長距離を運転しても体が痛くなったり、肩こりの少ない車で運転が楽なんです、且つ沢山の機材をたっぷり飲みこむ、ラゲージ容量が大きくて重宝しています。 近年は老体ゆえ手術や、応急手当て、部品のコンバートで結構維持費が重なっているので大変なのですが、出来の悪い子どもほど可愛くて・・。

さて今回は前回のリベンジで、カメラ機材、ダイビング機材も慎重に点検をして準備万端で潜ったのですが、1本目をエントリーして20分くらい経った頃でしょうか右手中指が強烈なシビレに診まわれたのです。原因は水温が−2度と低いのに古くなった「5本指のダイビンググローブ5mm厚」で断熱性能が落ちたのと、私の中指は平均より1センチ長く、間隙がなくじかに指の温度を奪われ異常をきたしたのです。

エキジットした後もズーット痺れたままで、このままではヤバイなと考え流氷用に開発された「3本指のグローブ5mm」をレンタルしました、後で判ったのですが、ぬくぬくと暖かいのです。早くからこのグローブにしておけば良かったと思います。3本ですと微妙なカメラ操作が不自由と判断使うのを躊躇していました、い意固地になっていた自分がなさけない。その日に早速「関勝則」さんの店で購入したのです。

その後札幌に帰ってからも、痺れが続いていますので、整形に行き診てもらったところ、完全な凍傷ではないので時間が経つと少しずつ良くなりますよと言われ安心。今はせっせと痛み止めを塗っています。心なしか良くなっているよう。

番外の付録景観写真「芝桜」東藻琴・「摩周湖」は5月の連休に道東まで足を伸ばし撮影してきたものです。

続く...........。
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