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               第69回「ニシキフウライウオ」
                 
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 Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏
 
                 
                  | 今回REETHIに行くまで、まったく知らない事がありました。それは後になって貴重な映像を収めることになり、大変大きな喜びにつながりました。 
 ダイビングショップ「Sea Explorer」の壁に何気なく貼ってある写真に目に写ったのです。それは「ニシキフウライウオ」又の名前は「ゴーストパイプフィッシュ」英名「Solenostomus 
                    paradoxus」という魚です。
 
 日本人スタッフの「タカ」と現地スタッフの「アリ」に聞いたのですが、見たことも聞いた事もないみたいで。一緒に行った「里香」に聞いてもないそうです。
 
 ショップオーナーの1人「アンジェロ」に聞くと、この島のハウスリーフに根付いており何度も観察したことがあるそうです。
 
 これは私達にとってはビックニュースです。 私の目は輝きを増し、里香の通訳の下、矢継ぎ早に質問攻めにしたのです。何時でも見られるのか、その場所は何処かと。
 
 私の15年間に及ぶダイビング経験ではノータイムです。あちらこちらで見た情報を下にそこに行くと、それを見た試しはないので、それは大層貴重な生態です。
 
 事の重大さに気づいた私は皆に声を掛け誘ったのです。最初は皆ハウスリーフを潜るの?、人ごとのように聞き流し、気乗りなさそうにしていたのですが、そう滅多な事では見れないことを知ると全員が行くことになりました。
 
 決行の日は順延しながらも14日の午後に行く事になりました。アンジェロは用事があるので、アリ君がガイドをすることになりました。
 
 彼自身も見たことが無いので、アンジェロから居場所を聞き、案内をすることになりました。
 潜るうえで一つアンジェロからオーダーがありました。それは凄くデリケートで弱い生き物なので、十分注意して、優しく観察してほしいとの事でした。皆でその事を確認、行動に移りました。
 
 アリを先頭に一列縦隊になりハウスリーフをエントリー、私はこの撮影が無駄骨にならぬようにと祈りました。
 
 島を左回り、水深17mから20mくらいの深さを進むこと20分くらいでしょうか、進む方向の彼の顔の近くに枯れたように見える、枝状珊瑚「八放珊瑚類」のそれに平行に寄り添って擬態しているようです。
 
 アリはそこをなかなか離れなく、じりじりして居る自分がそこにありましたが、私がようやく確認出来る距離に近づくとまさしく、その被写体です。
 
 私は夢中になり撮影、久しぶりに興奮をおぼえました。更に注意深く周りを見るとまだ他にいるようです。
 
 その中には生まれたばかりか?ものすごく小さなもの。お腹の膨らんだもの。体じゅうがぼろ雑巾のように黒く変色したものなど、5匹を観察する事が出来ました。
 
 それらは考えていたよりずっと小さくて1.5センチから大きくても5センチくらいでしょうか。それらは神経質になっているのか撮影するのに非常に苦労しました。
 
 近づくとこちらに背中を向けたり、珊瑚の枝に隠れたりと、アングルに上手く収まらないのです。おまけにその時にかぎってカメラのピント合わせ用、フォーカスギヤが渋く回転が重いのです。
 
 帰国後の現像上がりまでの何日間は心配で、しかたありませんでしたが、ご覧のとおり結構シャープに上がっていました。
 
 翌日、私達がアタックを掛けていないか、アンジェロが心配になったのでしょう。調べに行ったそうです。その日は1匹しか確認できなかったそうで、4人の持ったカメラのストロボ光がきっと怖くなって、身を隠したのでしょうか?。
 
 帰国後、一緒に行った仲間、いつもの呑んべいダイバーを集め反省会をすることになりました。  その時に写真を、お土産代わりに、皆に差し上げたのです。それを見た一行の1人「チカ」ちゃん「ゴーストファイブフィッシュ(チカちゃん銘々)」は、そうだと思い撮影したものとは、違っていたそうです。 
                     話から総合すると、おそらく変色した枝珊瑚のようです。私はそれをゴーストパイプフィッシュと言うんだよと、最後に笑って締めくくったのです。
 
 続く...........。
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