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船
宮城清氏
清写真集
ペダンクルスラップ
ペダンクルアーチ
フルークアップ
フリッパーフロップ
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第50回
「ケラマ列島で
ザトウクジラを激撮」
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ザトウクジラ
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背中
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Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏
今回ケラマ列島にザトウクジラを撮影に行く足を、日本航空「リゾッチャクラブ」さんに提供して頂きました。
'98年3月にハワイ行きにJALを利用、その時に応募したリゾッチャキャンペーンに当たり、往復航空券を頂戴したのです。
2月6日札幌で恒例になった「札幌雪祭り」第50回、初日、千歳発、JAL沖縄直行便にて那覇に向かいました。
到着後、琉球エアーコミュータ「Rac」でケラマ行きの飛行機に乗り、離陸後15分 ほどでケラマ列島にある、飛行場だけの島「外地島」に着陸、マリンバスに乗り継ぎ、座間味島に向かい、1時間ほどで到着しました。
札幌を朝の8時過ぎに出発、都合8時間30分ほどで到着、12月に引き続き、「シラハマイン」のスタッフ「チー」ちゃんに出迎えを受けました。
今回は帰札する日を除き、滞在中の天候がすこぶる良く、撮影には何らの支障がありませんでした。 撮影ガイドはザトウクジラの専門家で「宮城清」氏によるガイドをお願いしました。
清とは10年以上の長いお付き合いをしていまして、パラオ、モルジブでも一緒 でした。
彼は「座間味島」に生まれ、幼いときから海に親しみ、長じて兄、「宮城等」さんの経営するホテル「シラハマイン」のマリン部長として、水中ガイドをする傍ら、
ライフワークで '89年よりザトウクジラの撮影をし続けこの集大成として著書 「偉大なる海の友人ザトウクジラ」を'97.12月に出版「水中造形センター」発行、
されるほどの専門家です。
清はダイビングのインストラクターとしてはもちろんのこと、いいガイドでして、安心して任せられます。 この度は、一緒に潜る機会は無かったけど、ザトウクジラの撮影には素晴らしいシーンを私に提供して頂きました。
彼はザトウクジラを多くの人に紹介する傍ら『座間味村ホエールウオッチング協会』を仲間と共に設立。ルール作りや展望台からワッチしてクジラを発見する組織作りをした功労者の一人です。
私も都合5回乗船、撮影に出向きましたが、私の期待を裏切ること無く100%の確立で、撮影に成功した他、2度ほどザトウクジラが船の真下にゆっくりと、留まり、藍黒い全身を見渡すチャンスがありました。
この時は私の全身の毛穴が全部開く様な感覚と、感動を体験しました。
「ケラマ列島」に現れる「ザトウクジラ」は、「アリューシャン列島」近海や 「ベーリング海」からこの時期に、子育や繁殖行動をこの地に来てするのだそうです。
ザトウクジラを発見する為には、丘の展望台や各船でワッチし、15分おきに呼吸のために”呼吸”するのを見つけることから始まります。
この“呼吸”のことを「ブロー」といいまして、”凄い音”と共に噴水を吹き上げます。 親子クジラや1匹で行動している、のは大体において、一定間隔をおきブローをするので、大体のめどをつけ、船をソロリ、ソロリと移動待ち伏せするのですが、あまり動きに迫力がなく、面白い動作と身体を見ることは出来ません。
一方、私が観た「繁殖行動中」のグループは3匹のオスが、1匹のメスを奪い合いするべく攻防を繰り返し、大きな動きが観察できました。
一番迫力のある動作に「ブリーチ」がありまして水面から巨体が2/3ぐらい飛び出す生態があります。
清の写真集に素晴らしいブリーチを見て知っていましたので、スゴーク期待しましたが、滅多にブリーチを観ることは出来ない事を知り、自分はまだ恵まれていることを知っていますので、我慢することにしました。
今回撮影した動作を簡単に解説します。
- 「フリッパーフロップ」両ヒレを空中に上げてヒラヒラさせる動作
- 「フルークアップ」尾ビレを空中に持ち上げ潜行に入る動作
- 「ペダンクルアーチ」フルークアップに入る前の動作
- 「ペダンクルスラップ」体の後部を水面に持ち上げ他のクジラに振り下ろす攻撃
続く...........。
次回は「ケラマの白化現象と元気なサンゴ達」をお送りします。 |
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