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連載エッセイ

第47回
「幻の魚イトウを目撃」

北上してきた
アジの群れ
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ウミユリの類
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波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


「手記46回」の撮影後近くの海を潜りました、近くの海の名前をいいますと、川の名前が知れ、多くの釣り人達が大挙して押し寄せますので、あえてふせておきます。

そうそう今年98年9月に同じ川を訪れると、1メートル30センチくらいほどある大きな「イトウ」を目撃しました、イトウは“幻の魚”と言われ北海道でも限られた河にだけ棲息すむ魚でして、私は札幌市南区にある「鮭の水族館」で人工養殖の大物を見ていましたので、「イトウ」だと確信しています、神経質な性質ですので、目撃だけで、撮れなかったのはもちろんでした。

海に話を戻しますと、この年も海水温が高くて色々な種類の魚たちや生物が暖流に乗ってやってきました。 「アジ」たまに10匹程度の小さな群れを見る事はあったんですが、今回は比較的大きな群れを形成していて、こちらの、ストロボ光にもひるむ事なく悠々と隊列をなしていました、型は小さいけど側燐は薄い黄金色に輝いて、なまめかしいくらい奇麗でした。

「ウスメバル」達、年中観察できる仲間達です。この日は海底の底揺れがひどく、前後左右に海も体も魚達も“1メートル”ほど移動する日でした。岩礁沿いに進むとアーチ状の窪みがあるところに、団塊状態に隊列を組み、底揺れと一緒になりこちらの挙動を全員に観察され、そこまで近づくと“ソロリそろり”と隊列を崩さずに先送り、後送りの移動をするさまは指揮者がいるようでおかしかく、まるで“デフラグ”を見るような表現が当てはまります。 「ウミユリの類」ウミユリの類は生きた化石といってもいいもので、ユリに似ている事から付けられたらしいのですが、後世になりシダに似ている事から、ウミユリ綱ウミシダ類と分類されていますが、形態は互いに皆よく似ていて、色彩変異が大きいので写真からの同定は出来ないようですね。

世界の暖かい海洋に多く分布し、カラフルな黄色、赤や白の色は太平洋域に多く「東南アジア海域」「インド洋海域」には地味な色合いが多く、多く観察できます。 最近でこそ温暖化のせいで、「北海道」おいても年中観察できるようになりましたが、少し昔前までは北海道でウミシダを見る事は珍しいことでした。

日を改め9月26日同じ場所の撮影ですが、この日はまるっきり違う生き物たちが、観察できました、たった3日後なのですが、23日に観察できた、「ウスメバル」「アジの仲間」はどこにも居ません。 今日は前回川で使用した15mmレンズを使わずに、60mmの一眼レフカメラを使用、ご覧になると判ると思いますが画角は狭いのですが、小さな物体を大きく表現するのに向いています。このシロガヤもせいぜい2〜センチくらいなものです。

「シロガヤ」も、北海道では珍しい生き物でして、群生していますが、冬には死滅してしまうと思います。このシロガヤがくせもので、少しでも触れると電気が走るような痛みと猛烈な刺肪毒で、触れたり、こするとただれて、腫れ上がります。 暖かな海の潮流のあるところを行くと、ピチ、パチと刺さるので、カツオノエボシの刺脂毒と並ぶ嫌われる生き物です。ご覧頂くと奇麗ですからつい触って見たくなりますね。

“ご注意ください”

続く...........。
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