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  昼下り時
  寄り添う二尾
  アンパンマーン
  気ままな生き方
  メバルの仲間
  カレイ
  もののけ姫森の妖精
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               第43回「さかずき温泉郷」
                 
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                  | 弁天島をのぞむ クリックで拡大
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 Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏
 
                 
                  | 98年8月9日早朝5時半に起きると空は、どんよりと曇り、玄関を出た瞬間、単パンとタンクトップのいでたちで、外出した自分を責めました、しかし子供の手前、我が家 
                    に帰りジャンパーを取りに戻る勇気がありません。 常日頃子供にはその日の天候を判断し、着る服を決めなさいと言っている手前、 
                    今日一日はやせ我慢です。風邪を引かないかと一瞬よぎったのでしたが後の祭り。 
 積丹半島に近づくにつけ、「天気晴朗なれど波高」どこかで聞いたフレーズどうりで。 晴れてきたのは良いのですが、積丹半島から東側は凄い波です。ザブーン、ドボーン、ポチャ。 
                    西側にある裏積丹に向う途中で海岸が見えました、 風を山勢から受ける裏積丹はべた凪です。
 
 今日は「盃温泉郷」の前にある「弁天島」の前にあるダイブスポットです。ここは北海道で唯一の原子力発電のある村で「泊村」と 
                    「神恵内村」との中間に位置します。
 
 昔々33年前に親戚と家族旅行に来た時に、母が運転する「初代コロナ」が今のように舗装されていない山岳道路からもう少しで崖下に落ちそうになり、すんでの所で子供の手首くらいの若木に支えられ真っ逆さまに落ちるのを助けられた苦い思い出の地です。
 
 今はすっかり道路も整備され、山岳道路はなくこの遺跡だけが残り、今は海岸線に沿って、多くの車両が行き来しています、33年前は冬になると陸の孤島になっていたので、年月はアットゆう間に過ぎ去るのです。
 
 そんな状態で今日はここくらいしか潜れる所はなく札幌中のダイビングショップが来ているようで、まるで静岡の大瀬状態です、私は観た事はありませんが、弟から聞いているだけすが、大瀬のように折り重なる事はありませんが、ショップ同士のし烈な 
                    場所取り合戦がはじまりました。
 
 その様子を横目に観ながら私は一番乗りです、きっと海は状態が良くないのにもまして、ダイビングスクールが始まると味噌汁ずるずるで、なーあんにも見えなくなるのです。 
                    盃の海は原子力発電の政策上、漁業者が漁業権を放棄しているので、 育てる漁業や守る漁業が無いので、海の中はごみの山です、 
                    可哀そうにカレイはゴミの色に擬態しています。
 
 汚い海にはナマコが異常発生していて、その状況が伝わって来ます。 この日の沖は荒れているので、その影響と透明度も最悪、又底揺れもありました、ですからその場を避けて、2〜4mの深さの岩礁地帯に移動しました、浅場に来ると海 
                    藻や小さな生き物たちが、小学校の子供のように、「もののけ姫 森の妖精のように」 これからの成長を期待させる活力を感じました。
 
 ただし一転視線を変えて10mくらいの深さに行くと、ゴミの山です、限られた地球の水を何処まで汚すと人間自身が悔い改める日が来るのかなあと思います。
 
 きっと、ほとんど多くの人達は、そのうち誰かが、きっとそのうち行政が、と思いつつ地球最後の日を迎えるのですよね。
 
 私の子供のまだみぬ孫に見せる事が出来る「昔の地球」の姿「The Dream of sea」をみて孫は、 たぶん「お爺ちゃん、こんなに奇麗な海が本当にあったの?・・・」と問い掛けてくるんでしょうね。
 
 ……・・お願いです神様……・  悪夢でいてください。
 
 続く...........。
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