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鶴の舞2


飛ぶ鶴


オス鹿


鶴の給餌を横取りする鹿


知床イメージ



ゴマフアザラシ


流氷


トド1


トド2

連載エッセイ

第29回
「北海道ワイルドライフ」

幻日
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前面結氷摩周湖
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鶴の舞1
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波の音聞けます

Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏


北海道のワイルドライフと仰々しいタイトルをつけましたが、現実の北海道を私が体験した部分のみを、これから3回に渡りおおくりします、序章として今回は道東の陸、 自然と動物達についてお送りします。

北海道といえば、大自然、大自然といえば、北海道と皆様の連想をいだく、この大地ですが、野生動物の「丹頂鶴」のイメージはどうでしょうか。

現実のところをお話しますが、皆さん、がっかりしないでください。

丹頂鶴は学名「グルス ジャポネンシス」の名が付く国鳥です。
私がはじめて目にしたのは1994年早春で、 知床半島の羅臼に「クリオネ」の写真を撮りに行く途中に、 友人の「今」こん君が鶴居村に寄り、 丹頂鶴の写真を撮ってから行くことを提案したのがきっかけでした。

釧路支庁鶴居村には鶴の観察センターがあり1年中誰でもが、ここで簡単に何のリスクも無く、 観察が出来るのです(入場料必要)。
そこには数多くの丹頂鶴と撮影者が給餌の時間になるとやってきます。

現在居る丹頂鶴は、本来「渡り」をしていたのですが、現在日本にいるのは全て 「留鳥」でして、なぜこのようになったのかといいますと、戦前、戦中、 戦後と丹頂鶴に給餌をし続けてきた結果、「留鳥」になったのです。
確かに絶滅の危機になったからといい、給餌をしたおかげで、 個体数こそ少しずつ増えてきましたが、近親交配の影響も指摘され、且つ又渡りをしないせいか、自然淘汰がなされないせいで、弱い種も増えています。

ここの観察センターには数多くの写真家が全国から訪れ、望遠レンズの砲台が一列に 並び、カメラの自慢話に花が咲いています。
私はその時は、初めて見る丹頂のほうに気が行っていましたが、今考えると、 丹頂も写真家もそこにお膳立てされた、ステージで撮っているだけです、コンテストに入賞した写真とステージを合成しますと、北海道ワイルドライフという言葉にむなしさを感じました。

他方、韓国には北部の方に「鉄原市」という町がありここには丹頂鶴の飛来地があって、 季節ごとにその「自然体」の勇姿を見せてくれ、自然を限りなく演出しているようですね。
現実のお話をさせて頂きましたが、個人および団体を誹謗しているのではありませんので、 確認の意味でもうしおきしておきます。

ここにある前面結氷した「摩周湖」の水は世界一の透明度があり自然の脅威を感じますね。
もう一枚の写真は摩周湖の展望台を振り返ってみたら、「幻日」が偶然撮影できたのですが、 その日、旭川や、他の地域で、「彩雲」や「幻日」が同時にあちこちでみられ報道されていました。
知床半島の「トド」や「ゴマフアザラシ」「鷲」は現地の船を借り近づき撮影してきましたが、 船頭が流氷に近づきそれぞれを、探し見せてくれるのはいいとして、カメラの巻き上げをすると、うるさいー、「トド」が逃げるだろー、とマイクを持ち怒鳴るのです、 おもわずそれを聞いた「トド」さんは、その声を聞き海に逃げ出したのは、 いうまでもありません。

続く...........

次回は「知床の流氷とクリオネ」をお送りします
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