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  ポンペイ島の人々
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               第19回「ケラマの海」
  
 Photo and essay * Photographer * JIMMY 工藤氏
 
                 
                  | 野生の黒アジサシが私の頭に止まってから(何かの前兆だったのかもしれない) 現地ローカルスタッフも祟りを恐れている様子が見て取れました。 
 調査地で変わった出来事が起り始めました。
 
 高価なボートのエンジンの一個が(250馬力)のエンジンが簡単に壊れたり、 水中探査ロボットが意味不明の行動とか、おかしなデーターをモニターに表示したりします。
 
 その度に船に揚げて動作テストと調整で完動を確認のうえ、水中に入れると故障する連続で、 結局高価な器材は使われなくなり、魚業探知器と、過酷な人力によるビデオ・スチル撮影に 
                    よる水中遺跡の探査が始まりました。
 
 水深が訳48メートルほどあり透明度が悪いものですから、潜水病にならない様、毎日減圧停止を行う厳しい作業となりました、その中から写真を貼りつけておきます。
 
 水中には「添付写真と私も一緒」勾配のきつい砂礫「珊瑚」層にほぼ垂直に立ち、『直径は大体1メートルから3メートル、高さ20メートルほどの大きさ、表面は死んだ珊瑚、生きた動物が表面を覆い』ピラーが独立又は林立しているのです。
 
 残念な事に透明度が悪く2本一緒に撮影する事は出来ませんでした。
 
 直接お聞きする事が出来た、遺跡の守り人で、口伝者、遺跡研究家のマサオハドレーさん曰く水中遺跡「カニムイソ」の中庭には「亀石」がありその入り口から陸の遺跡 
                    「ナンマタール」へ続く地下通路があり自由に行き来出来たそうです。
 
 お話を拡大解釈すると日本の物語で竜宮場に行った「浦島太郎」と亀を思い出し、通訳の人を通じ浦島太郎の話をしたら、マサオハドレーさんはその事について良く知っているので驚きました。
 
 過去日本は南洋庁といい、この遠くの小さな国にかいらい政権を作り、植民地政策をしていた遺産です、事実マサオハドレーさんは日本人名ですが、ポンペイの人で、他にも数多くの日本人名を持つ人がいます。
 
 私たちが発見したのはピラーの倒壊したもので、堆積物やサンゴに覆われていますので、 亀石かどうか判別できませんで、全て人の手による加工のように見えます。
 
 このポンペイの「ナンマタール遺跡」の海側にある『水中遺跡カニムイソ』は古くから ある事は知られていましたが、ナンマタール遺跡ほど十分調査されていません。
 
 これから再調査するには調査方法を十分検討する事と、その後の調査資料を科学的に解明できる一流の科学者か専門家と共に一緒に研究しなくては成りませんが、遠くの国ですので多くの時間と金銭的に莫大な費用が掛かります。
 
 私もかなり長い間お伝いしましたが、自分の仕事が忙しく、身を引きました。
 
 又本間さんもポケットマネーの調査ですので限りがあるのと、手を引くような事態にな り、残念だったと思います。
 
 つづく...。
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